2013年05月04日

博多の町家でのステキな出会い

こんにちは、ルームスタイリスト・プロの後藤史恵です
私はもともと古い建物を観て歩くのが趣味なのですが
昨年からルームスタイリストの講座の講師を務めるため全国各地への出張が増え、
そのついでに各地の建物めぐりができる機会も増えました。

先月末出張した博多でも講座の翌日に築100年以上の町家住宅を見学してきました。
立石ガクブチ店さんの店舗兼住居として今も現役で使われている建物です。
この部分は昔の作業場です
博多の町家でのステキな出会い
昔のままの土間と戸棚
戸棚の中にはレトロなオモチャなどが展示されてました
博多の町家でのステキな出会い

額縁を作る道具や古いレジスターが置いてあったり、
面白いものがたくさんあったのですが
一番面白かったのは店主ご夫妻のお話でした。
写真はご主人と一緒に中庭をバックに撮影したショット
博多の町家でのステキな出会い
立石さんたちは博多の歴史や文化を多くの人たちに知ってもらいたいと
希望者に町家を一般公開しています。
私はこのお店のことは春の博多観光キャンペーン冊子で知ったのですが
キャンペーン期間に関係なく、もう何年も希望者があればいつでも見学を受け入れているそうです。
しかも当日予約もOKで…。
実際私も「今から行っていいですか」と当日に電話して訪ねていきました。
しかも、午前11時すぎとというお昼時に伺ったので長居をしたら失礼しかなと思ったのですが
私の時間さえよければと、町家のことだけでなく博多の町の歴史をいろいろお話してくださいました。

鎌倉時代の元寇ではお店のある辺りが日本の本陣で
先人たちが敵からの襲撃を防いだ最前線の地であったこと
その後、博多は大陸との貿易の玄関口として栄えたことなどを伺っていると
長年世界と日本をつなぐ重要拠点であった博多に
立石さんご夫妻が誇りを持っていることがヒシヒシと伝わってきました。

立石さんは博多の町をまるごと「博物館」にしたいとハカタ・リバイバル・プランと銘打って、
町家の公開のほかに仲間たちといろんな活動をしているそうです。
その一つが街中の電柱にその地にゆかりのある歴史を記載した看板を取り付ける活動です
企業からの支援も受けて着実に数が増えているそうです。
こうした電柱を増やすことで町をまるごと「博物館」になり
住民みんなが学芸員として訪れた人たちに歴史を語れるようにという願いがこめられています。
博多の町家でのステキな出会い

私も地元静岡県や富士市を愛していますので立石さんの想いには共感しました。
私は自称・静岡県と富士市の観光大使をやっています(勝手に拝命しています)
だから出張に行くときにはその地での講座開催に協力してくだった人に静岡や富士の名物を土産を配って郷土PRにつとめています。
ちなみに、今回の博多出張でも干しサクラエビや富士宮焼きそばせんべいなどを持っていきましたよ。

住民の中に自分がこの地の「学芸員」や「観光大使」であるという気持ちの人が多ければ
多くいるほど、その町は素晴らしい町だと私は思っています。
私も自称・観光大使の活動に更に力を入れたくなる博多でのステキな出会いでした。







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Posted by ふーみん at 16:03│Comments(0)日記
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