2013年05月17日

草間弥生展にて、思うこと

この前の日曜、静岡県立美術館の草間弥生展をみてきました。
昨年12月のルームスタイリスト1級講座で松本市に出張した際に市立美術館
(松本は草間弥生さんの出身地)で
常設展を観ていますが(その時の記事はこちら)
今回の展示の方が規模大きいので多くの作品を観ることができ、
前回以上にパワフルな草間ワールドを堪能できました。
草間弥生展にて、思うこと草間弥生展にて、思うこと
また、今回は友人の主催する「アートに親しむ」というイベントの一環の見学会に参加したので、
見学後に美術館カフェで長泉町在住の画家で美術講師の鈴木健司さんの講義を受けました。
現代アートとはどういうものか、それが生まれた時代背景も含めて
わかりやすく説明してもらえて、作品に対する理解が深まりました。
画家である鈴木さんの解説を聞いたからか
私は今回はオブジェや空間インスタレーションよりも
絵画作品の方についてのいろんな発見がありました。

制作風景のビデオをみると大きさキャンバスに一心不乱に
小さなドッドなど同じようなモチーフを描いていて
どうやって全体のバランスをとっているのだろうととても不思議でした。
そこで鈴木さんに質問してみたところ、
子どものころからデッサンを描き込み、大学では日本画を専攻して
基礎はしっかり身につけてからこそ、
何となく描いても紙面構成や色彩バランスがとれた作品にまとまるのだとか。

やはり技術・テクニックがないと絵は上手く描けないものだなと思ったのですが、
そのあとの鈴木さんの言葉にハッとしました。
「技術も大切だけど、それより表現したいという思いのほうが大切。
こういうものを表現したいという明確なビジョンと熱意さえあれば、
あとから技術は追いついてくる」


草間さんの絵は失礼を覚悟で言えば、一つひとつの描かれているモチーフ自体は
子どもの落書き(?)というような感じで上手い絵とはいえないのですが
でもその絵でここまで多くの人の心を揺さぶるのは、
彼女の内側から出てくる思いや強い情熱があってこそなんでしょうね。

実は私が講師を務めているルームスタイリスト講座でも
模様替えに必要な知識や技術についてのレクチャーよりもグループワークを通して
自分がどんな部屋をステキ・心地よいと思うのか知ることを重視しています。
理由はいくら知識やテクニックがあっても自分の理想とする部屋のイメージがないと
部屋づくりは成功しないから。
絵画などの芸術作品づくりも部屋づくりも実は
一番大切なことは同じなんだと感じた出来事でした。


この日の講座は、ただ鈴木さんの解説を聞くだけでなく、ワークショップが盛り込まれ
カードに円形のシールを自由にはってドット作品を作る体験もしました。
草間弥生展にて、思うこと
作ったものは参加者同志で見せ合いましたが
貼り方によってさまざまイメージの作品になってましたし
こうやって観ていると自分の作品もアートっぽく感じられたりして、
ワークショップって面白くて気づきも沢山得られていいな~と改めて実感しました。

ルームスタイリスト講座でも自分のステキ・心地よいを探すために
いろんなワークショップを行っています。
どんなことをするのか興味のある人はルームスタイリスト認定講座公式サイトをご覧ください。
5月26日(日)に三島市民文化会館で2級講座があります。
部屋づくりに関心のある方はぜひいらしてください。詳しくはこちら


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Posted by ふーみん at 02:14│Comments(0)日記
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