2010年01月27日
京の正月飾り

今回京都に行って改めて気がついたことがあります。
一月七日すぎても正月飾りを飾っていること。
私の住んでいる静岡県富士市では七日すぎたら取り外しています。

1月9日に京都に到着。
最初街中を歩いていたときは店舗が多かったので
「店なら正月気分の残っている間は飾っておくのかな」と
気にもとめなかったのですが、
住宅地を歩いてもほとんどの家がつけたままでした。
初日の午後その後訪れた重森三玲庭園美術館でその謎がとけました。

昭和を代表する作庭家・重森三玲の旧宅を親族の方が予約制で公開している
こじんまりとした美術館で、訪ねた時間帯は私ともう一組しか来客者がおらず
親族の方といろんな話をゆっくりとできたので思い切って質問。
すると京都では15日までお飾りをつけておくとのこと。
うちの地域ではお飾りはどんどん焼きで焼くのですが
京都ではどんどん焼きもないそうです。
「京都市近郊の田舎の方ではするらしいですよ」と言われ
どんどん焼きは田舎の行事なのかと妙に合点がいったのでした。
(街中では燃やすところもないですよね)
京都の人はお飾りを節分の時に神社に持っていって焼いてもらうそうです。
その重森三玲の旧邸宅内にこんな飾りがつけられていました。

ドライフラワー状態になったアジサイです。

宮中で花で玉をつくり薬球として厄除けに使ったのにちなんだ行事だそう。
そういえば源氏物語を漫画にした「あさきゆめみし」でそんな行事が
描かれていましたっけ。
毎年初夏にアジサイの花を生のまま飾り一年経ったら交換するそうです。
でもこれは京都でもどの家庭でもやられている行事ではなく
この三玲邸はもともとは吉田神社の神官の住いだったものを
譲り受けたことからこの行事も一緒に受け継いでいるとのことでした。
アジサイの薬玉を見聞きしたのも初めてでしたが、
京都では1月15日まで正月の門飾りを飾っていることも初めて知りました。
大学時代4年間京都に住んでいました。
確かに正月は帰省していたけど7日すぎには下宿に戻ってきていたのだから
その時本当は目にしていたはずなんですよね。
あのころは遊びや勉強(?)に忙しく
京の歳時記なんて気にもしなかったですし、
なによりも学校と友達(ほとんど地方出身者)とのネットワークで
生活が完結していて、地域の人との交流もほとんどありませんでしたから。
今回初めてそうやって京の歴史と伝統を守っている地元の人と
ゆっくり話す機会が持てたような気がします。
Posted by ふーみん at 11:22│Comments(2)
│暮らしを楽しむ
この記事へのコメント
この話題はとても興味があるのです。
日本各地に伝わる小正月の伝統行事(どんどん焼き・どんど焼き)
小生の地区では、(賽の神・せいの神)呼び方はいろいろあります。
こうした冬の行事は、眼に見えない森羅万象を司る神の存在を
意識した古代から続いている日本の精神文化なのかと思います
時代は変わっても先人の足跡を振り返る余裕が欲しいと同時に
「ふーみん」教授の研究分野にも同じ空気を感じます。
日本各地に伝わる小正月の伝統行事(どんどん焼き・どんど焼き)
小生の地区では、(賽の神・せいの神)呼び方はいろいろあります。
こうした冬の行事は、眼に見えない森羅万象を司る神の存在を
意識した古代から続いている日本の精神文化なのかと思います
時代は変わっても先人の足跡を振り返る余裕が欲しいと同時に
「ふーみん」教授の研究分野にも同じ空気を感じます。
Posted by 温水プール♪ at 2010年01月27日 14:20
温水プール♪さん
地域によって呼び方や
やり方がいろいろですね。
神様の存在は確かに感じます。
私財布盗まれた日の晩に京都恵比寿神社で
引いたおみくじ「失せモノ出てくる」と書いてありました。
そして、その前日に下賀茂神社で引いたおみくじは
「旅行 計画を練って念には念を入れて」となってあり
どちらも大当たり!!!
講演で財布を盗まれた話をした途端
犯人逮捕の連絡が入ったので
なんか偶然が重なりすぎ・・・
今回のことは神が私にもっと注意深くなるように
仕組んだことだったのかもなんてね。
地域によって呼び方や
やり方がいろいろですね。
神様の存在は確かに感じます。
私財布盗まれた日の晩に京都恵比寿神社で
引いたおみくじ「失せモノ出てくる」と書いてありました。
そして、その前日に下賀茂神社で引いたおみくじは
「旅行 計画を練って念には念を入れて」となってあり
どちらも大当たり!!!
講演で財布を盗まれた話をした途端
犯人逮捕の連絡が入ったので
なんか偶然が重なりすぎ・・・
今回のことは神が私にもっと注意深くなるように
仕組んだことだったのかもなんてね。
Posted by ふーみん
at 2010年01月27日 16:45
