2009年05月25日

気持ちよくモノを手放すための考え方のヒント


整理収納や暮らしをテーマにしたサイト「まあちゃんと」で
時々コラムを執筆しています。
先日最新記事がアップされました。
タイトルは「気持ちよくモノを手放すための考え方のヒント」

整理収納はモノの扱いの前に心の中の整理が重要です。
モノを手放すときの痛みが少しでも軽く
前向きな気持ちになれる発想方法を考えてみました。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
http://column.ma-chanto.net/2009/05/post-45.html

これを読んで踏ん切りがつけられるようになってもらえれば幸いです。  


Posted by ふーみん at 13:11Comments(2)収納

2009年04月10日

江戸時代の収納術

今日は整理収納アドバイザー仲間と蒲原の御殿山で花見。
各自が一品持ちよりで素敵なランチタイムを過ごしました。
その様子はもう一つのブログ アレンジごはん で紹介してます。

その後は山のふもとの旧蒲原宿の街並みを散策して
公開されている歴史的建築物の五十嵐医院と志田邸(写真↓)を見学。

五十嵐医院のことは以前紹介したので(→http://roomstyling.i-ra.jp/e94058.html
志田邸について紹介すると昔は醤油屋を営んでいた商家で、
ここには珍しい蔀戸(しとみど)が残っています。
蔀って枕草子に出てきませんでしたか?
清少納言が蔀を開けてホニニャララ、ホニャララと書いていたような気がします。
引き戸が普及する前はみんなこの蔀だったそうです。

昼間は格子戸にしておいて夜になると蔀を下げて戸じまり。
朝になるとそれを上に折りたたんでおく、まさに収納しておくそうです。


鴨井の上にチョコンと乗っていた家紋のついた箱。
ただの飾りかと思ったら違いました。

これ提灯が折りたたんで入れてあるそうです。
広げると大きくなる提灯も畳んでしまえば薄くなり、
敷居の上にちょっと板を渡すぐらいで収納できるのです。

折りたたむのは日本の優れた収納文化ですね。
  


Posted by ふーみん at 09:54Comments(2)収納

2009年03月23日

目先のお得に惑わされない その2 ラップ編



キッチンもいろんなものが多くて収納に困る場所ですよね。

ところでみなさんはラップをいくつ使っていますか?(ストックは別です、現在使用中のもの)。

先日仲間の整理収納アドバイザーから興味深い話を聞きました。

彼女の友人のうちに遊びに行った時、友人が大小二つのラップを使っていたそうです。

モノが多くてキッチンをうまく収納できなくて困ると彼女の友人は常々言っていたそうなので、

「ラップ2つも使うのやめて一つにすれば、置くスペースも一つで済まない?」と提案したそうです。

そうしたらその友人は  続きを読む


Posted by ふーみん at 09:39Comments(2)収納

2009年03月19日

目先のお得に惑わされない その1

人間お得って弱いですよね。

でも物事は多面的に考えないと、
目先のお得に惑われてかえって損していることも。

特に収納にはそういった例が多く見られるような気がします。

以前勤めていた会社の近くにスーパーがあり、
そこで頻繁に12個セットになったトイレットペーパーの安売りをしていました。
そのたびに昼休みに買いにいく同僚がいたのです。
彼女はお母さんに頼まれて買いに行くらしいのですが、
お母さんもその日同じ店に買いに行くそう。
彼女の家は3人家族なので消費は激しくないと思うのですが、
人間の心理として安売時に買わないと損したような気になってしまうものなんでしょうね。

まあ、それでも置く場所があればストックたくさん持っていてもいいのですが、
大量のストックのために人間が暮らすスペースが狭くなったり、
管理手間に貴重な時間が費やされるのはどうなんでしょう。


以前のお客様でトイレットペーパー専用の収納(半間の押入れ)を
トイレの外に設けたいという方がいました。
でもトイレ内にもペーパー置き場はちゃんと作ってあるのです。
この方も安売りの時にストック買いだめしたいからということでした。

家を作る時によく坪単価いくらという話をしますよね。
仮に坪単価40万の家なら、半間の押入れは一坪の4分の1なので約10万円です。
少し乱暴な計算ですが、製作コスト以外にも空間コスト(土地の購入代金や固定資産税)、
維持管理コストまでいれたら半間の押入れにも結構高いコストかかっていますよ。

トイレットペーパーの安売りで得られる利益なんて本当にわずかなもの。

安売りで得た利益がこの10万円を超えて
元を取れるの気の遠くなるほど先のこと


そんな話をしたらこのお客様は思いとどまってくださいましたが。


トイレットペーパーだけでなく全てのストック品について
安売りしているたびに買い込むのでなく、
自分の生活や収納スペースにあわせて持つ数決めておくことお奨めします。

長くなってしまったのでラップの話はまた次に。  


Posted by ふーみん at 07:12Comments(0)収納

2009年03月17日

収納コスト

昨日の記事の続き、
モノを手放す時のふんぎりのつかなさを解決するのにいい方法が
「収納コスト」を計算すること。

そのモノのを保管するのにかかっている費用を割り出します。
例えば
●収納スペース
賃貸の人は家賃からその収納面積の月賃料を割り出す。
持ち家の人は一ヶ月のローンとか固定資産税から面積分の金額を割り出す。

●収納家具やケースなどの容器
 その購入資金(作りつけ収納の場合はその工事代金)

●維持管理にかかる手間や時間  
かかった時間分の時給
(実際に自分の仕事の時給でもいいし、主婦などで働いていない人は住んでいる地域の最低賃金ちなみに静岡県は711円)

昨日も記事に書きましたが収納や家づくりには優先順位付けが大切。
でも、面積、お金、手間や時間など異なる価値単価のものを比較するのは難しいので
みんな同じ価値単価にそろえて比較しやすくします。
この時お金が一番分かりやすい。
それにお金のモチベーションを上げる力は大ですからね。
四国のある山奥の村でおばあちゃん達が落ち葉を拾って料亭に売るビジネスで
有名になったところがあります。そこの仕掛け人の講演会を聞いたことありますが、
今どの葉っぱが高く売れるか相場を調べてより稼ごうと
80代のおばあちゃんたちがそのためにパソコンをマスターしたそうですよ。
ちょっと話がそれましたね。

さて、講演会の中では次のような計算をしてもらいました。

あなたが一ヶ月に探し物をしている時間は何分ですか?

それに12円(711円の最低賃金の一分当たりの単価)をかけてみてください。

それが家が片付いてないことによってあなたが無駄にしている時間とその収納コストです。

さあ、あなたも計算してみてください。

例えば一日1分だったとして一ヶ月では30分
30分×12円=360円
時給がもっと高い人ならロス時間のコストも
もっと高くなりますね。

そうやって収納に払っているコストを場所代、購入代、手間代あわせていくといくらになるのでしょうか?
モノを手放すこともったいないというけど、それらのお金はもったいなくないですか?

「もったいない」はいい言葉です。
でも、この仕事をしていると間違った意味でこの言葉が使われているような場面によく遭遇します。
みんな目先の利益に惑わされているように感じます。

その目先の損得やもったいないをあらわすいい具体例が
トイレットペーパーとラップ(サランラップ)の扱い方です。
これについては、続きはまた明日に。





  


Posted by ふーみん at 21:21Comments(0)収納

2009年03月17日

人生も収納も優先順序が大事

自分の持ち物が増えれば増えるほど
そのモノを維持管理するのにかかるコストは増えていくものです。

モノ置くスペースは必要になり
収納家具や容器の購入費用も
また維持管理にかかる手間と時間も増えていきます。
しかしそれに比例して心のゆとりは減っていきます。

モノ、空間、時間、お金、手間、心のゆとり
この中であなたが最も大切にしたいことはどれですか?


私はお客様をカウンセリングする時必ずこの質問をします。
先日の講演会でもこの質問を投げかけました。
こんな質問急にされてもみんな答えに困ってしまいます。
どれも大切ですものね。
でもあれもこれもは無理なんです。

モノを手放したくないけど家の狭さを解決したい
片付けや家の掃除に手間をかけたくない
というのならお金で解決する方法も確かにあります。
レンタルトランクルームを借りてそこに使用頻度の低いものを移すとか
お手伝いさんに来てもらって家の片付けや掃除やってもらうetc

でもお金もかけたくない、手間もかけたくない、
モノも減らしたくないというのなら
その問題は魔法使いでも連れてこないと解決しません。

モノを手放すことは辛さがありますよね。
高いお金を出して買ったけど、あまり使っていないものなら
余計に後ろめたい気持ちがあるでしょう。
(十分使ったのであれば気持ちよくご苦労様と手放せるでしょう)

その辛さに背を向けても結局他の場面でその代償コストを払っています。
狭くて落ち着かない部屋
片付けに追われてゆとりのない暮らし
必要なモノがすぐ出てこないイライラ感

自分にとって何が大切か優先順序をつけることが
人生でも片付けでも不可欠なのです。
どうしても今持っているモノ全てが大切で何一つ手放せないとの結論が出たなら、
片付けに手間がかかっても家の居心地悪くなっても納得できると思うのです。

人間迷っている時が一番辛い。
モノを捨てることや片付けの重要性はわかっている。
でも腰が上がらないという方は今一番どっちつかずの辛い状況に身を置いているともいえます。

そんな時にちょっとちょっと視点を変えてみることで
気持ちを割り切れる考え方が収納コストを計算すること。

今日はちょっと長くなりすぎたので
その詳しいやり方は次回にご紹介します。  


Posted by ふーみん at 12:14Comments(2)収納

2009年02月15日

暮らしを楽しんでいる人


先日同じ整理収納アドバイザーのyamanecoさんちに
仕事の打ち合わせを兼ねて遊びにいきました。
こだわりぬいて二年かけてプランニングして作ったお住まいと
日々の整理収納の成果を拝見したあと
手作りのいちご大福をご馳走になりました。
味もとても美味しかったけれど、
サクラでコーディネートしたお盆もすてき!
そして残った大福をお土産にとさっと包んでくださったのですが、
その包装の仕方もまるでお店みたい。
この包装紙もリサイクルなんですよ。
素敵な紙や容器があったら取っておいて、すぐに使えるよう
ちゃんと整理しています。
包装紙や入れ物を取って置いてある人は多いけれど、
こうやって活かしきっている人はなかなかみかけないですね。

いざという時あの包装紙どこにしまったかしらなんて事になったりして…。




彼女はお金をかけずに日々の暮らしを自分なりに楽しむエキスパート。
それは彼女のブログを読んでいてもよく伝わってきてましたが、
お宅に伺ってじかに暮らしぶりに触れ、感心することばかりでした。

彼女は炊飯器もFAXも持っていません。
モノをたくさん持ちすぎるとその管理に場所と時間がとられるから。
炊飯器をキッチンの見えるところに出しておくのは彼女の美意識が許せないし、
でも炊飯器を収納できる家具を作るとお金がかかりすぎるということで
毎回お鍋で炊いているそう。
FAXは送信が必要になったら近くのコンビニに行くそうです。

本当にこの思い切りのよさにあっぱれ。

彼女の素敵なくらしぶりがつづられたブログ
「yamaneco的日々の暮らし」はお勧めですよ。
ぜひご覧くださいね。
http://yamaneco.i-ra.jp/


  


Posted by ふーみん at 13:17Comments(2)収納

2009年01月14日

靴どれだけ持ってますか?

一人暮らししていたマンションから実家に戻ってきた時
まずやらなければならなかったことが靴の整理収納でした。
自分一人で使えるマンションの靴箱には納まっていた靴も
他の家族も使う実家の靴箱には収まり切れなかったからです。
実はマンションにいた時にも実家の靴箱には
私の余り履かない靴が入っていました。
そこで、実家に置いてあった靴も、持ち帰った靴も全て並べてみた写真がこれ。

実は持っている靴の数をまじまじと数えたのはこの時が初めて。
こんなにあったとは…と自分でも驚きました。
写っていなけれどブーツも一足あったので全部で19足。
中には存在を忘れていた靴もありました。

ちょっと油断するとすぐに増えるモノたち。
時々こうやって自分の持ち物の量をチェックする必要性を痛感したできことでした。
オタク研究家として知られ、ちょっと前に劇的に痩せて話題になった岡田さん
は自分の食べたものを記録し続けるだけで痩せたといいいます。
記録をとることで痩せる方法をレコードダイエットというそうですが、
これは整理収納にも使える手法だと思います。

数えたあとの靴をどうしたかというと、
くたびれ過ぎている靴、デザインが好みで買ったけど
履くと痛くて出番の少ない靴などは思い切って処分しました。
整理収納の鉄則の第一番は不要なものは処分することですからね。

数を絞った上で、靴を2グループに分けました。
よく履く靴を玄関の下駄箱に入れ、
シーズンオフや冠婚葬祭の靴は箱に入れて自室で管理。
だから私は靴も季節ごと衣替えをやっています。
箱には靴の写真をつけて
どれかすぐ分かるようにしていますが、
写真を貼ってしまうと
靴の数だけ箱が必要なので、
箱には透明なポケットシールを貼り、
写真を差し替えています。





今年から東京の寺田倉庫さんのサイト「まあちゃんと」で
スクール講師をやることになりました。
ネット上で受講者の方の悩み相談を受けながら
整理収納の手順を紹介したりアドバイスをすることになっています。
今月のテーマは靴の整理収納です。
よろしかったらこちらものぞいてみてください。
http://www.ma-chanto.net/pc/page_mct_school_active_main/97/  


Posted by ふーみん at 23:44Comments(4)収納

2008年12月22日

明日ミカンのつかみ取りやります


うちのミカン畑です。
伊豆半島までくっきり見える眺めのいい場所にあります。
今日の午後は家の手伝いでにミカンの収穫作業に励みました。
実は明日参加する櫓an,でのイルミネーションイベントで
ミカンを使いたいので少し分けてもらおうと率先して手伝ったのです。


ミカンの木も大きなものになるとよじ登らないと
高いところの実が取れないので大変です。
木登りは得意なんですが、
枝の具合が足場にするのは不安定な場所もありますし、
ミカンを入れる籠を肩にかけているのですが、
それが重くなってくるとバランス取りににくい…。
実にスリルのあるミカン狩りが楽しめます。


明日は仲間とともに開発した紐を使ったランプをイベント会場でお披露目します。
そのランプの手作りキッドを来年から販売するための参考に
会場でアンケートをとるのですが、
協力してくださった方にミカンのつかみ取りをしていただく予定。
写真のように手のひらに3~4個乗ってしまうような
すごく小さいミカン(プチみんと我が家では呼んでいる)を
両手いっぱい取れるだけお持ち帰りしていただきます。

明日の櫓anでのイベントの詳しい内容はこちらをどうそ。
http://roomstyling.i-ra.jp/e73489.html
2万個のライトで光のガーデンが作られて、いろんな模擬店も出ますので
お時間のある方はいらしてください。
そしてぜひミカンのつかみ取りしていってください。
  


Posted by ふーみん at 17:50Comments(0)収納

2008年10月15日

レンタルトランク

収納のセミナーではいつも「収納の極意は捨てること」とお話しさせていただいています。
でもほどんとのみなさんがもうその事には気づいてらっしゃいます。
分かっているのだけど、捨てられなくて困っているのですよね。

どうしても捨てられないものがあるけど、家にはもう置き場がないとか
生活スペースをこれ以上狭くしたくないという方にお勧めしているのが
レンタルトランクです。

個人向けの貸倉庫サービスが以前から最近充実していきているようです。
この10月から鈴与㈱さんが「Suzuyoトランク24」というレンタル収納スペースをオープンさせました。
同社では以前から個人向けサービスをやっていたのですが、
倉庫の場所が街中から離れた湾岸にあったり、荷物の出し入れには事前予約が
必要だったりと気軽な利用には今ひとつのところがあったそうです。
そこで、今回できた店舗は静岡駅からすぐ近くの天馬町で、
予約なしで二十四時間出し入れOKにしたそうです。
これはいいサービスができたと先日用事で静岡に出かけた帰りに見学に行ってきました。

0.68㎡から4.05㎡までのさまざまサイズの100余の収納スペースがあり、
駐車場、エレベーター、空調システム完備。セキュリティーも万全で専用カードと
暗証番号がないと店内に入れないしくみでした。

値段も月の賃料が4,900円から、大きいものでも一万円代前半でリーズナブル。
実際にもう多くのスペースが埋まっていて、近くのマンションに住む人たちや
勤め会社にスポーツジムや習い事に寄りたい人に利用されているそうです。

今は伝馬町の一店舗だけですが、ゆくゆくは静岡市や県内にも出店する予定だそうなので、
自宅の物置かわりに気軽に使えそうですね。  


Posted by ふーみん at 15:58Comments(0)収納

2008年10月15日

収納も家づくりも優先順序が大事

先日の団塊世代向けせセミナー
セカンドライフを充実させる住まいづくりのポイント」では
いろんなポイントをお話させていただきましたが、
その中でも最も重要な事が
優先順位をはっきりさせるだと思います。

家づくりの場面ではあちらを立てればこちらが立たずと
なることが往々にしてあります。
たとえば、床暖房など最新の機器を導入すれば生活は快適になるけれど
費用がかかるとか、見た目のデザインを重視すると使い勝手がいま一つになるなど。
あれもこれもと欲張りたい気持ちはわかりますが、
そうすると結局どちらも中途半端で満足度が低くくなることが多いです。

収納も同じことで、モノの量が増えればそれに比例して、
必要な収納スペースも増える上、それを作るためにお金がかかったり、
維持管理にかかる時間や手間は多くなります。
もったいなくてモノが捨てられないという悩みが今回のセミナーでも聞かれましたが、
あなたにとって一番もったいないものは何でしょう。
モノ、スペース、お金、片付けに追われない気持ちのゆとり…。
さて、すぐに答えが出るでしょうか?
片付けや収納がうまくできない場合、
モノの整理の前に心の整理ができていないケースが多いのです。

私が仕事をする際にはインテリアコーディネーターとして
効率のよい収納システムができるか建築的に考えるとともに
整理収納アドバイザーとしてお客様の心の整理を一緒にしていきます。
最近ではこの心の整理の必要性が特に高まっているように感じています。
  


Posted by ふーみん at 15:57Comments(0)収納